あったらいいなこんな日常#2


今日のわたしはノリが悪い。
なぜかわからないけど・・・
あと何時間かでライブが始まるというのに・・・
こんなときはひとみちゃんと他愛も無いことを喋って元気をもらおう!
そう思ってわたしは楽屋へ向かった。
ドアを開け、愛しい人の姿を探す・・・
見つけた・・・けど、先客がいる。
ごっちんと保田さん。プッチの打ち合わせ中みたいで
真剣な表情で話してる。
しょうがない。少し待とっかな。
わたしは邪魔にならないようにひとみちゃんと背中合わせになるように座る。
こんな時はこのポジションがわたしのお気に入り・・・
「じゃぁ、ここは・・・」
背中越しに聞こえるひとみちゃんの声・・・
真面目な感じで話す、普段とは少し違った印象のこの声。
こうやって隣で何気なく聞いてるのが好きだったりする。
「じゃ、そゆことで、がんばろうね。」
保田さんが立ち上がる。
すかさず話し掛けようとしたわたしよりはやく別の声が聞こえる。
「ごっちん、よっすぃー、ちょうどよかった。ここの立ち位置なんだけど・・・」
こんどは安倍さんだ。
新曲の打ち合わせかな?
そっか、よっすぃーセンターだもんね。
わたしはまた同じ位置に座り、背中から聞こえる声を待つ。
少し低めの、だからこそ「安心感」を与えてくれる声。
手元で開かれている雑誌はすでにただのお飾りにしかなってない。
わたしのこころはこの日なたのような安らぎの旋律に満たされている・・・
「どしたの、梨華ちゃん。なにぼーっとしてんの」
いきなりかけられた声にはっとなって振り向くとそこには
ひとみちゃんの顔が・・・
「えっ・・・あの・・・」
ちょっとびっくりして言葉にならない。
「いや、ひとみちゃんがんばってるなぁって思ってたの。」
「へへっ。」
少し照れながら頭をかく仕草。
「体きつくない?大丈夫?」
あまりつらそうには見えないけどやっぱ心配。
「きつい時もあるけどね。でもがんばりたいんだ。
 ・・・梨華ちゃんにいいとこ見せたいしね。」
えっ?
「梨華ちゃんが見てると思うと元気が出るんだ。なぜか」
急に真面目なあの声で言う。
あっ・・・そうか。好きな人がいる・・・ってこういうことなんだ。
わたしもひとみちゃんにいいとこ見せたい。
そう思ってがんばってるんだ。
「・・・わたしもだよ。ひとみちゃん。」
照れくさいけど何とか言えた。
するとひとみちゃんは微笑を浮かべ、
「いいね。こういうの。
よしっ!今日もがんばっていけそう。」って
わたしもなんか元気がでてきた。
結果おーらい。
さっきまでのネガティブなわたしはどこかにいってしまったみたい。
「でも最後にもう一押ししよっかな。梨華ちゃん、ちょっと目つぶってくれる?」
ん?なんだろ?
素直にまぶたを閉じた次の瞬間、唇にふれるやわらかい感触・・・
「元気の出るおまじないっと♪」
言いながらいたずらっ子みたいに微笑むひとみちゃん。
「不意打ちなんてひど〜い(笑)」
も〜しょうがないんだから・・・
ま、いっか。
わたしもしたかったし・・・なぁ〜んてね。

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